先週と昨日と、TVで「のだめカンタービレ」がやっていた。
後編は映画館に見に行ったが、前編は見てなかった。


あれはクラシックでロックとは別物だと捉えられるかもしれないけど、
音楽は音楽。一緒だよね。

音楽で「生きる」っていう覚悟は、決して「スポーツで生きる」っていうことと別のものではないんだ。

社会に出てみると、自分が今まで求め、積み上げてきた音楽というものは、サブカルチャーの一種でしかないような捉え方をされ、「バンドや音楽活動なんか遊び」という範疇で見られる。
オレらが必死こいてやってきたことが、鼻で笑われる。
(うちの会社の連中の考え方が古臭いのかもしれんが)



でも、オレはいつだって思うんだ。

音楽家というのは崇高な生き物である、と。

仕事やスポーツってのは目に見える結果や、経過を示さないといけない。

それに対して、音楽は、多くが人の目に晒されることは少ない。
人知れず努力と精進を繰り返し、結果なんていうものは具体性こそないが、いつだって終わりがない。
続けることが功を奏し、ひたすら自分を磨き続ける。

生み出すものは
目に映ることはなくとも、耳に残すことは出来る。
記録さえ残すことは出来ないが、記憶に刻み付けることはできる。
目に見えるものは一時が経てば、次へと急いで、切り捨てられるだろう。
耳に入るものは、何度も聴き返されるだろう。
そして、染み付いた音は記憶の欠片となり、いつしか思い出される。

目を瞑って、感じた音で、宇宙を作れる。
特別なものがなくたって、音はそこらじゅうにありふれ、
森羅万象を感じ取る。


音楽家の葛藤てのは、一般社会との格差。
オレ達はひたすら自分を磨き続ける。
終わりなき、自分探し。


あの映画はただのラブコメディーではないと、感じてほしいな。
音楽で生きている人達が、現在にも世界中にいるんだ。
その人達の覚悟もちゃんと描かれている。
カリスマ的な主人公や、天才的なヒロインだけじゃないところに、
音楽と一般社会との狭間で生きようとする若者や、大人たちもいれば、
ただ果てしなく、見えることのない「上」を目指す者もいれば、
夢の維持の為に奔走する者もいる。

その中には他人からの干渉なんて、何の効果も示さない、ひたすら自分との戦い。

もっともっと、みんな音楽聴けばいい。

音楽は楽しくあれば、難しい事なんかない。

どこかのジジィが老後の死ぬまでの余暇でギターを始めて、はまっちまうことだってある。
そしたら気付くんじゃないか、
「もっと早くやってりゃよかった」って。

音楽をやることが恥ずかしいことだとか、遊びだと思われるんなら、
そんな社会をぶっ潰すような歌を歌ってやる。

一曲まるまる上司の悪口とか、同僚の悪口とかめちゃめちゃディスってやんよ!
表現の自由だ。
音楽の中でなきゃ、やりたいことできない。
でなきゃ、オレは死にたくなる。
会社に行くと早く死にたくなる。
もう、30までには死にたい。
でも30までにはワーホリ行くから、死ぬのはその後日本に帰らなきゃいけなくなった時でいい。
でも会社に行くと死にたくなる。
死ぬ気になって会社辞めたくなる。
リストラされたい。
部長とか課長とか早く死なないかなー