心理学的な話をすると、
コンプレックスというのは所謂
依存の種である。
コンプレックスというのは人間誰しもが持っているとされている感情なんだけど、
ここ数年の間に出会ってきた人の中でも、
今の30代前半~20代半ばまでの特に女性は、このコンプレックスの感情が強い傾向にあると感じる。
コンプレックスというのは、誰にでもあると同時に、何に対してもあるというのだけど、
結構これがその人の恋愛傾向まで左右する程の弊害になっている事を当の本人たちは分かっていない。
俺が出会ってきた女性たちの中で兄弟あるいは姉妹に対するコンプレックスが強い傾向にある人が多かった。
こういう人達は、兄弟に対するコンプレックス=自分が劣っている(劣等感)を抱いている傾向がある。
そして、こういう人達は、プライドが高く、理想が高く、そのくせ依存傾向が強い。
兄弟へのコンプレックスというのは割と多くある話で、
例えば、兄弟の方が美男美女だとか、モテるとかがコンプレックスの種である事が多いのだが、
その程度なら大人になったら解消される事が多い。
しかしながら、親が兄弟と自分とを比較して幼少期を育った場合、
大人になってもコンプレックスが解消される事なく、それを抱いたまま成長してしまうケースがある。
多くの場合、コンプレックスは大人になるにつれ、人生経験を積む中で解消されていく。
しかし、親という絶大な存在から身近な肉親である兄弟と比較されて育つと、
その兄弟と親に対してコンプレックスを抱き、その負の感情は常にフラストレーションを抱え込む原因となる。
兄弟、または親へのコンプレックスを抱いてしまうと、愛情を強く求めるようになる傾向がある。
俺が出会った女性の中で多かったのが、歳の近い兄弟(年子の兄弟)と比較される事で親の愛情を十分に受けられず、兄弟へは嫉妬を、両親へは憎しみを抱いていた人がいた。
俺は最初その人のことが好きだったけれど、仲良くなるにつれて、その人の闇を知った。
その人は、年子の兄と比較されて育ち、特に両親へは強い憎しみを抱き、兄とはほとんど連絡を取らないほど、家庭環境は歪んでいた。
そして、その家庭環境によって青春期を過ごした事により、歳の近い異性は恋愛対象外となり、
彼女の恋愛対象は一回り以上歳上の男性に限定されていた。
これは、幼少期に歳の近い兄を嫌い、両親からは愛情を注がれなかった事によって創り出されたフラストレーションによるもので、親からの愛情が欲しかったから恋人には父性を求めているといった状況だった。
しかし、彼女は奔放に自分を好いてくれる男性を手ごまに取り、片や自分は13歳年上の男に夢中。
まるっきりダメ女になってしまった。
彼女の事が好きだったけど、彼女の闇は根深いと知った俺は身を引いた。
すると、数か月後に連絡を取ると彼女は13歳上の男と別れ、そして、うつを患っていた。
俺はこんな仕事をしていると、出会う人ごとに心理的な分析をしてしまう癖がついてしまった。
過去に付き合っていた彼女も年子の妹に両親が愛情を注いできたばかりに、
実家に住む事を嫌い、妹は彼女の事が大好きで彼女も妹が大事だったが、
それとは裏腹に妹にまとわりつかれる事がコンプレックスだったようだ。
それに巻き込まれた俺は、結局彼女はリゾバへ行ってしまい、お別れとなった。
両親の話はあまり聞かなかったけれど、きっと彼女も父親へのコンプレックスがあったのだろう。
過去に付き合ってきた人や、俺と別れてから付き合った人はみんな歳がいくらか離れた年上だったようで、そこにも父性を求めていた依存傾向がうかがえた。
俺は割とそういう人達と出会いやすい人生のようだが、
結局のところ、その人達を救う事は出来ないと気付いた。
だから最近は、そういう傾向の人だと分かると身を引く事にしている。
そういう人は、付き合っていても、気遣っていても、
良い方には向かわない。
こちらがポジティブに接しても、彼女たちはコンプレックスから抜け出せない。
そういうのは、本当に専門の精神科に通って治療するものであり、
こういった分野の話はデリケートなので、本人は望まない限りは受診する事も勧められない。
今はまた出会った人が姉へのコンプレックスで自分はこうなったと主張するタイプの子で、
姉が自由奔放であったがために自分は真面目に徹するようになったという。
でも、姉の方がモテていた。とかそういう話を引き合いに出しては、自分は肌がきれいじゃないからモテない。自分は髪がくせ毛だからモテない。などのネガティブ発言を自虐の度を越したトーンで発してくる。
正直俺はこういう類の人が嫌いだ。
他者に肯定される事で自分の存在を肯定しようとするタイプ。
こういう子はまさに他人に依存するタイプで、
今は付き合っていないからその気は見せていないが、恐らく付き合う事になったり、
うっかりセックスをしてしまうと、もう歯止めは利かなくなるだろう。
こういう人は、自己肯定感が低すぎて、他の人からフォローされても飽き足らず、
人一倍愛情や称賛を求める一方で、自分からは開示する事はしようとしない傾向にある。
いつも人の所為にしている。
自分が努力しようともしない。
俺から言わせてもらえば、
人生経験が少なすぎるだけ。
何気にこのタイプは自分が居心地のいい場所を求めるあまり、冒険をした事がない。
死ぬわけでもないのに、心配が先に走り、冒険しようともしない。
苦手でもないのに、やった事のない事への警戒心が非常に強く、
失敗を強く恐れる。
そういう人達は、失敗してみればいい。
別に死ぬわけじゃないし、
仮にうっかり死んじまったのなら、
このコンプレックスと依存感情から解き放たれる事が出来るからラッキーだと思えばいい。
こういうタイプの人ほど、
苦しみ、悩んでいるくせに、
死を極端に恐れる。
そのくせに快楽を一層嫌う傾向にある。
いわゆる天邪鬼なんだわ。
そういうのは本当に付き合うだけ疲れる。
- カテゴリ: