今年、もっと・・・
もっと彼女を大事にしておけばよかった。
すべてはぼくの驕りの所為です。
調子乗ってた。図に乗りすぎてた。
彼女がいなくなるわけがないなんて・・・
自分勝手でした。
仕事で社会人として成長できても、
男としては丸っきり成長してない。
寧ろ、退化してる。
何でも許してくれる彼女に甘えっぱなしで、
情けない。
彼女がいたから、仕事のつらいことも日常の嫌なことも、乗り越えてこれたのに。
バカだ俺は。
彼女のやさしさに甘えてばかりで。
彼女を失うことなんてないと思い込んでいた。
バカヤロウだ。
彼女がいてくれることが俺の自信の根源だったのに。
バカだ。
どうしようもない。
前の彼女のことも、彼女がすべて塗り替えてくれたのに。
もう、どうしようもない。
くるしい思いをさせてばかり。
俺には人と付き合う資格がない。
人にやさしさを与えることさえできない。
偽善者よりもひどい。
彼女に会いたい。
でも、会ったら俺達は先へ進めない。
きっと彼女は俺から離れることで、俺に俺のバカさを理解させようとしてくれてるんだ。
そう思うしかない。
もっともっと大事にすればよかった、なんて。
今年の俺は、自分の夢に走ってきたけど、そのために一番近くの大事なはずの人を苦しめてた。
彼女のさみしさを癒してやれなかった。
あの人が亡くなった時に、俺が彼女を守っていかなきゃって思ってたのに、
何もかも嘘になってしまった。
人を愛し、人に愛され、人を傷つけ、傷つけられて、
やがて人は大きくなって、誰よりもやさしくなれる。
なんて、ずっと胸に刻んでおけば、誰よりも優しくなれただろうか?
来年はもっと人に優しくなろう。
そして、大事な人を守れるように強く、たくましくなろう。
もっと彼女に「ありがとう」と伝えたかった。
もっと彼女と色んなところに出かけたかった。
もっと彼女との約束を守っておけばよかった。
俺はクソヤロウだ。
俺が言えた口じゃないけど、
幸せになってほしい。
俺じゃ幸せにできなかったけど、
俺よりもずっといい男がいっぱいいることだろうし。
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